メープルシロップで筑前煮!? 「Maple Wonderland」が恵比寿で開催
それに先行して、プレスレセプションが18日(金)に行われた。
プレスレセプションでは、同フェアの主催「ケベック・メープル製品生産者協会」のジェヌヴィエーヴ・ベラン氏がビデオレターであいさつをし、メープルシロップの魅力を語った。
『メープルの樹液は約3%の糖分を含んでおり、これを煮詰めると、糖度は66%にまで上がり、メープルシロップを作ることができます。
栄養価も非常に高く、カルシウム、ビタミンB1やB2、カリウムなどのミネラルが含まれ、低カロリーといったうれしい特徴があります。
カナダを代表する名産品メープルシロップを、ぜひ日本の方々も楽しんでください』(ジェヌヴィエーヴ・ベラン氏)プレスレセプションでは、メープルシロップを使った料理が振る舞われた。
杏仁豆腐やクリーム・ブリュレ、ムースやゼリーといった、メープルシロップを合わせやすいスイーツをはじめ、サラダやローストチキン、サーモンのべっ甲焼き、チャーシューなど、今回のグルメフェアのために開発された珍しいメープル料理が並んだ。
特に筑前煮といった和食の素材には、メープルシロップの甘さがしみ込みやすく、うまみが引き出された煮物を楽しむことができる。
レセプションの女性参加者に特に好評だったのは、メープルシロップを使った自家製のほうじ茶プリン。
日本料理店「舞」のシェフが手がけたもので、豆乳とほうじ茶で作った和風のプリンにあられをちりばめ、メープルシロップでコクと甘みを加えたスイーツ。
恵比寿ガーデンプレイスのウェスティンホテル東京2階で購入可能。
フェアの開催期間限定で販売され、価格は950円(税込み)。
また、プレスレセプションには、エム・エイチ・ビーの取締役副社長であり、農学博士でもある細山浩氏が出席。
東京大学大学院農学生命科学研究科教授の阿部啓子氏と共同で研究したメープルシロップの肝臓保護効果について語った。
メープルシロップの肝機能への効能を調べるために、同氏は「ニュートリゲノミクス(遺伝子発現解析)」という手法を採用したという。人間の体の中にある遺伝子のうち、肝臓にある遺伝子をすべて抽出。
メープルシロップを摂取した際に変化があるかどうかを調査した。
結果、肝臓に障害を与えるアンモニアの生成を抑制していることが判明。
メープルシロップには、肝臓を保護する効果があることがわかった。
挨拶の締めくくりに、細山氏は「おいしい上に、肝臓にも良いメープル料理を、より多くの人に楽しんでほしい」と語った。
メープルグルメフェア「Maple Wonderland」の開催期間は5月19日(土)~6月17日(日)。
場所は恵比寿ガーデンプレイス。
同フェアでは、前述したメープル料理を提供するほか、メープルオープンカフェやメープル・テイスティング、栄養管理士によるメープルセミナー、その他メープルに関するクイズやスタンプラリーなど、さまざまなイベントが用意されている。
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