近年、新興国を中心とした中長期的な需要の拡大期待などから、資源をテーマとした投資に注目が集まっています。
資源というと、ブラジルやオーストラリア、南アフリカといった国々を思い浮かべるかもしれませんが、一般的に製造業の拠点としてのイメージが強いアジアにも、東南アジアを中心に資源を生産・産出している国が多くみられ、各国の強みとなっています。
例えば、インドネシア、マレーシア、タイでは原油や天然ガスを産出しており、インドネシアは、日本にとって、液化天然ガスの最大の供給元としても知られています。
また、食用油や石鹸など様々な生活用品の原料として有名なパーム油は、インドネシア、マレーシアの2ヵ国で、世界の生産量の8割程度を占めており(2009年時点)、これらの国の代表的な輸出品となっています。
以下は、東南アジアの代表的な株価指数の時価総額上位銘柄を紹介したものです。
資源関連銘柄が上位に位置していることからも、各国における資源関連産業の存在感の大きさがわかります。
東南アジアの資源関連企業は、他の国の資源関連企業と比べて、内需拡大が見込まれるアジアの国々に地理的に近く、ビジネス機会を捉えやすいといった有利な点があります。