継続的な資金流入に期待が高まる南アフリカ
同インデックスの組入要件は、「S&P社でA-、あるいはムーディーズ社でA3以上の格付を保有すること」、「当該国の債券時価総額がある程度大きいこと」、「市場参入の障壁がないこと」であり、今後、南アフリカの国債が継続して組入要件を維持した場合、2012年10月より同インデックスに採用される予定です。
「シティグループ世界国債インデックス」は、世界全体の国債市場の動きを示す代表的な指数で、資産運用会社などをはじめ、世界の多くの金融機関がグローバル債券の運用を行なう際に運用成果の目安としている指数の一つです。
日本では、同インデックスのうち日本を除いた指数が、公的年金や企業年金、投資信託などで幅広く利用されています。
実際に南アフリカの国債が「シティグループ世界国債インデックス」に採用された場合、同インデックスを利用している投資家から、南アフリカの国債への資金流入や、それに伴なう南アフリカランドの上昇が期待されるうえ、南アフリカの認知度が向上するものとみられます。
南アフリカは豊富な鉱物資源や活発な消費活動などから堅調な経済発展を遂げており、利回り水準も相対的に高いことから、南アフリカへの関心は高まると考えられます。
足元では、南アフリカランドは資源国通貨のオーストラリアドルと比較してやや軟調となっていますが、「シティグループ世界国債インデックス」に採用される国は、投資家が「相対的に安心して投資できる国」と考えられることから、同インデックスへの採用は中長期的な南アフリカランドの押し上げ要因として注目されます。
(※グラフ・データは過去のものであり、将来を約束するものではありません。
)(2012年5月9日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。
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