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東京スカイツリー開業記念「ソラからトレインビュー」

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東京スカイツリー開業記念「ソラからトレインビュー」
5月22日、いよいよ東京スカイツリーがオープンする。

天望デッキのチケットは7月10日まで完全予約期間(当日券なし)で、以降は2カ月前から予約可能なインターネット販売が各日2,000枚、当日券が各日1万枚販売される。

この天望デッキから、晴れていれば関東平野をほぼすべて見渡せるというけれど、鉄道ファンなら足元にも注目だ。

そこは都内有数のトレインビュースポットでもある。

東京スカイツリーの真下には東武伊勢崎線、愛称「東武スカイツリーライン」が通っているし、京成電鉄やJR総武線なども見られる。

いったい何本の路線、何種類の車両が見えるだろう。

東京スカイツリーの最寄り駅「とうきょうスカイツリー駅」は、3月17日に業平橋駅から改称された。

東武伊勢崎線の起点、浅草駅の次の駅だ。


東武伊勢崎線もまた、「東武スカイツリーライン」の愛称を与えられた。

タワーから駅を見下ろせば白い屋根が見える。

電車は屋根に隠れてよく見えないが、駅東側には留置線があり、待機中の特急スペーシアや「りょうもう」などが見える。

とうきょうスカイツリー駅は天望デッキの真下になる。

この駅をじっくり観たいなら、窓が足元まで開いている天望回廊(フロア450、フロア445)がおすすめ。

足元といえばフロア340にガラス床があるけれど、残念ながら駅の方向ではない。

東京スカイツリーの西側は浅草。

隅田川と浅草駅の向こうには浅草寺も見える。


桜の咲く時期はピンク色に染まりそうだ。

そしてここからは、浅草駅を発着する東武線の電車がばっちり見える。

浅草駅を発車した電車は、急カーブで90度右に曲がり、隅田川を渡る。

この浅草駅の開業は1931(昭和6)年。

「浅草雷門駅」という名前で開業したが、それまでは現在のとうきょうスカイツリー駅が浅草駅だった。

東武鉄道にとって、隅田川を超える鉄橋は創業以来30年以上の悲願だったという。

とうきょうスカイツリー駅の留置線の向こうから曳舟駅を見る。

ここは東武スカイツリーラインだけではなく、押上駅からの支線も合流する。


その隣には京成押上線もある。

曳舟駅からは東武亀戸線も出ている。線路がいっぱいで、スカイツリーからの眺めで最も「鉄分」を満たしてくれるところだ。

東武鉄道や京成電鉄だけではなく、相互乗り入れ先の電車も来るから、ここからの眺めは飽きない。

東武鉄道の曳舟駅には東京メトロ半蔵門線や東急田園都市線の電車もやって来る。

京成押上線には都営地下鉄浅草線や京急電鉄、北総鉄道の電車も通る。

すべての車両形式をコンプリートできるかどうか、1枚の写真にいくつ電車を入れられるかなど、楽しみ方もいろいろだ。

東武線の曳舟駅に注目すると、京成曳舟駅は商業ビルの向こうに隠れてしまう。


しかし右へ少し移動すれば、京成曳舟駅もちゃんと見える。

その先の八広駅や、荒川を渡る鉄橋まで見渡せる。

この鉄橋は荒川橋梁といって、2002(平成14)年に架け替えられた。

旧鉄橋は地盤沈下のために高度が下がり、船舶の通行に支障が出ていたそうだ。

押上駅は京成電鉄創業時の起点だった駅。

現在は支線となったものの、日本で初めて地下鉄と私鉄が直通運転を行ったところである。

押上駅から先は連続立体交差化工事の仕上げの段階で、2012年度に完成予定とのこと。

遠くに目を向けると、JRも視界に入る。


南に見えるのは総武本線、北西に見えるのは常磐線だ。

総武本線は錦糸町駅がわかりやすい。

両隣の亀戸駅や両国駅は建物に隠れてしまうけれど、錦糸町駅は東京スカイツリーの足元からのびる四ツ目通りの突き当りだ。

車両を確認するには高倍率ズームカメラが必要かも。

建物が多いところだから、夜景のほうが楽しいかもしれない。

北西方向にポッカリと空いたスペースは貨物用の隅田川駅。

コンテナがずらりと並んでいる。

その向こうのマンションが建っている場所も、かつては隅田川駅の構内だった。


ここは東北方面の貨物列車が発着し、年間約100万トンが到着、約80万トンが送り出されるという。

隅田川駅の左上には南千住駅が隣接する。

ここは常磐線のほか、東京メトロ日比谷線につくばエクスプレスも見えそうだ。

北千住駅の先で東京メトロ千代田線も地上に出るけれど、さすがに肉眼では難しそうだ。

東京スカイツリーからは、富士山をはじめ、関東平野を囲む山々も見えるという。

でも天気が悪かったり、空気の湿気が多いと遠望は難しそうだ。

しかしトレインビューは近景だから、天候にかかわらず楽しめる。

当日券で行くなら、あえて曇った日を狙ってみてもいいかもしれない。


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