”プロ”の「麻雀師」って、儲かるの?
芸能人はともかく、そんな麻雀のプロ資格を持っている一般の人は、ぶっちゃけ儲かるのでしょうか? そこで今回は、麻雀のプロ組織に所属している方に収入面の現実を教えてもらいました。
――プロの麻雀師はぶっちゃけ儲かるのでしょうか?いや、全然。
麻雀での収入は微々たるものでしたよ(笑)。
――微々たるとは、いくらぐらいでしたか?僕の場合は月に30,000円稼げたらいいほうでしたね。
――30,000円!? では毎月の生活費はどうしていたんですか?基本的なお金はアルバイトをして稼いでいましたよ。
週末はプロのリーグなどのイベントがあるので平日はアルバイトをして週末は麻雀をして……といった感じですね。
なのでアルバイトではなく、普通のサラリーマンのプロもけっこういましたね。
――なるほど。
週末以外は自由なんですね。
ではその30,000円というのは、どんな活動をして得た収入なんですか?ゲームセンターにある対戦型の麻雀ゲームにプロとして参戦するんですね。
実際にゲームセンターに行って筐体に座ってゲームをするわけです。
するとこなした試合数で手当てがもらえるんですよ。
手当てを多くもらうためには多くのゲーム数をこなさないとダメなんですけど、アルバイトの方が稼げたりしちゃうのでなかなか……。
――あ、たまにオンライン対戦で見かけるプロの方はそういった理由で参加されているんですね。
そういったゲームに参加する以外では、どういった収入源があるんでしょうか?有名になると麻雀のイベントにゲストで呼ばれたり、講演会に講師として招かれたりするので、そのギャラですね。
テレビに出るような有名なプロはこういう仕事が多いですよ。
あとは書籍の監修をしたり、夕刊紙などの連載をしたり……まぁこれも人気のあるトッププロだけができる仕事ですね。
――選ばれた人しかそういった仕事はできないという訳なんですね……。
そういう仕事はやっぱりギャラがいいですからね~。
僕のなにがどう間違ったのかわからないんですけど、地元のイベントに呼んでもらったことがあって、そのときは50,000円ももらえました。「僕下っ端なんですけどいいんでしょうか……?」ってなっちゃいましたね(笑)――なかなかに厳しい麻雀プロの世界ですが、麻雀のプロになるにはどうすればいいんですか?麻雀の協会や連盟などが実施しているプロテストを受けて、合格すればいいだけですよ。
――そうなんですね! テスト受ける際の費用はいくらぐらいするんですか?僕のときは15,000円でしたね。
それが試験代みたいなもんです。
――なるほど。
15,000円あれば麻雀のプロになれるんですね。
もちろん試験を合格するだけの腕と知識が入りますけどね。
まぁちゃんと麻雀を打っている人ならそこまで難しくないと思いますよ。
でもプロと言っても資格みたいなもんですからね。
逆に協会などに毎月お金を払わないとダメですし。
――そうなんですか!?月謝みたいなもんですね。
ま、それが10,000円ほどなので、毎月ちゃんと稼がないとマイナスになっちゃう訳ですね。
――資格として寝かせておくわけにもいかないんですね……ま、なるには難易度はそんなに高くないし、趣味の延長みたいな感じでやる人もいますけど、それなりに厳しい世界ですよ(笑)やはりプロの世界は弱肉強食のようでした。
話を聞くと、こういった現実を知らないで安易にプロ試験を受ける人もたまにいるそうです。
「プロになる」ということの重大性と信念がないと、なかなか難しいとのことです。
やはり「プロ」というのは、どの世界も厳しい世界のようですね。
(高橋モータース@dcp)【拡大画像を含む完全版はこちら】