鉄道トリビア (156) 住宅メーカーが内装を手がけたホテルのような電車が走っている
夜の東京駅から東海道本線を西へ、朝は東海道本線を上って東京駅へ、ちょっと変わった色の電車が走っている。
車体の上半分が赤、下半分がベージュ。
日中は品川~田町間にある車両基地で待機しており、他の電車とは違うデザインでひときわ異彩を放っている。
この電車の形式は285系。
愛称は「サンライズエクスプレス」。
いまは東京駅を発着する唯一の寝台特急となった。
運行される列車名は「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」だ。
「サンライズ瀬戸」は東京~高松間、「サンライズ出雲」が東京~出雲市間を走る。
下り列車は東京駅を22時ちょうどに出発する。
このとき、「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」は連結されており、岡山駅で分離してそれぞれの目的地に向かう。
逆に上り列車は岡山駅で連結され、東京駅に朝7時8分に到着する。
285系の特徴は外観だけではない。
内装も凝っていて、設計と製造には大手住宅メーカーのミサワホームも加わったという。
客室の素材には難燃加工した木材を使用している。
内装に難燃加工木材を使用した例といえば、水戸岡鋭治氏が手がけたJR九州などの車両が知られている。