恋愛勝ち組になる! (28) 教室通いで教養も身につけ、外見も自信アリ。でも39歳ってだけでフラれる
ここでは、弊誌人気連載「理系のための恋愛論」の酒井冬雪先生が、皆さんの恋愛に関する悩みにお答えします。
恋愛に悩んでいる人、まずは先生に相談してみましょう!
39歳女性・派遣社員です。
20代後半から婚活を始めましたが、当初は自分に自信がなくて、40歳くらいの方から言い寄られましたがお断りしました。
そこで、「もっと自分に自信をもてるようにしなくては」と思い、自分磨きにいそしみました。
いまは、料理は教室の先生が褒めてくれるほどの腕前です。
それだけではなく、将来の旦那様の健康管理ができるよう、野菜ソムリエの資格も取りました。
運転免許も取ったので、旦那様の送り迎えもできます。
着物の着付けや茶道、華道の教室にも通い、教養を身につけました。
昔は少しだけ雑誌の読者モデルをしていたのですが、体型を維持するためにジムにも通っています。
年齢は少し行っていますが、その分自分磨きをしてきたので中身には自信があります。
外見だって「30才くらいにみえる」とよく言われます。
30代の男性なら、教養のない若い女の子より、中身が伴っている私のような女性を選ぶはずです。
でも先日、お見合いパーティで知り合った30代後半の男性に、「39歳だったら40代後半の男性狙えば?」と言われて大ショックでした。
外見だってそこそこなのに、中身には自信があるし、でも年齢だけで判断するなんておかしくないですか。
世の中の男性ってみんなこんな人ばっかりなのでしょうか。
年齢にこだわる人もいれば、まったくこだわらない人もいる。
その点は、男性だけでなく、女性も同様だと思います。
年齢にこだわる人ばかりではないはずですので、このまま婚活を続けてみてはどうでしょう。
年齢問題からは話がそれてしまいますが、相談者さんのご相談内容を読んでいますと、料理や運転、健康管理など、相手のために何かしてあげよう、これもしてあげられる、あれもしてあげられる女性になろう。
そういったやさしさが垣間見えて、私は何だか少し心配になります。
結婚に限らず友人関係にしても、どちらかが一方的に「与える」ばかりの関係というのは、長続きしにくいものです。相談者さんのやさしさがあだになってしまい、相手をワガママにしてしまったり、余計なお世話と心ないことを言われたりする可能性もなきにしもあらずです。
もちろん、結婚相手の男性においしくて健康的な料理をつくってあげて、雨の日や帰宅が遅くなる日は車で迎えに行ってあげてというのはとてもいいことです。
相談者さんはきっと、献身的で愛情深い人なのだろうなと想像しています。
しかし、相手に何もかも与えることが、相手にとって幸せかどうかはまた別の話です。
大事な妻が、雨の日の夜中に車を運転して自分を迎えに来るのは、男性にとっては愛する人に危険な状況を作り出すことにもなりかねないと思います。
男性は、「こっちは仕事の付き合いの飲み会で遅くなっただけだから、タクシーで帰る。
愛する妻には夜更かしをして体をこわしてほしくない。
心配しなくていいから、家で寝て待ってて」と考えるかもしれません。
やさしさや自分にできること、得意なことは、どちらか一方が負担することではなく、お互いに与えあうものではないかと私は考えます。
ですから、自分はあれもこれもしてあげたいという姿勢で婚活するのではなく、いろいろなことが得意で、ついつい頑張りすぎてしまう(相談者さんは、そんな人に感じられます)ありのままの自分に、少し「肩の力を抜いて、休んでいいよ」と言ってくれるような、そんな男性を探してみてはどうかな、と思います。
相手の男性も、そういうやさしい人だったら、年齢なんてそれこそまったく関係がなくなるはずです。
結婚のタイミングは人それぞれ違いますから、年齢相応の出会い、今の自分にピッタリの相手はきっとみつかるはずです。
あせらず、ゆっくりじっくり婚活をつづけてみてください。
がんばってくださいね。
イラスト: のでこ【拡大画像を含む完全版はこちら】