銀行トリビア (7) 銀行が”破たん”したら…「預けているお金」はどうなるの?
銀行が破たんしても、預金の元金1000万円までとその利子は全額払い戻されることになっています。
これを「ペイオフ」といいます。
「ペイオフ」とは”払い出し”という意味。
「1000万円まで払い戻す」ということは、それを超える部分については、全額保証ではないということです。
どうなるかというと、破たんした銀行の財産状況に応じて減額される可能性があるのです。
とはいえ、これまで破たんした銀行は別の銀行が営業を引き継ぐなどしたため、預金はすべて保護されてきました。
ペイオフが適用されたのは、2010年9月に破たんした日本振興銀行の1回だけ。
1000万円を超える預金をしていた人は3000人あまりいて、1000万円超の部分の払い戻し割合は、現在までのところ39%。
半分以下に減ってしまったわけです。
ペイオフについてもう少し詳しくみてみましょう。
まず、全額保護されるのは、「1金融機関につき、1預金者あたり元本1000万円までとその利子」です。
1人の人が同じ金融機関に2つ口座を持っていたような場合は、合算して1000万円になります。
対象となるのは、普通預金、定期預金、貯蓄預金など。