格上げにより注目高まるトルコ
これにより、トルコ国債の格付けは投資適格級まであと1段階となりました。
ムーディーズは格上げの背景として、財政に著しい改善が見られたことや、多額の経常赤字などの対外収支の不均衡についてトルコ政府が取り組む姿勢を見せていることを挙げています。
トルコの2011年の政府債務残高は対GDP比で39.4%であり、同じ格付の国の中央値である54.6%と比較して大幅に低く、さらには投資適格級の「Baa3」の国の中央値38.5%に近い水準となっています。
財政面ではすでに好ましい水準にあることを考えると、経常収支の改善を進めていくことができれば、今後さらなる信用力の向上が見込まれます。
トルコは、2001年の経済危機を機に構造改革を進め、2008年以降、世界的に金融環境が悪化する状況下においても相対的に高い経済成長を維持したことなどから、金融・財政政策への国際的な信頼度が高まっていると見られます。
2012年は、主要輸出先である欧州の景気低迷の国内景気への影響は避けられないものの、近年では欧州への輸出依存度が低下傾向にあることや、内需が堅調であることなどを背景に、国内経済は底堅く推移すると予想されます。
加えて今回の格上げに見られるように今後も信用力の向上が期待されることなどから、トルコへの注目度がますます高まるものと考えられます。
なお、他の格付会社はトルコの自国通貨建て長期債務格付を、S&Pが2011年9月に投資適格級へ引き上げ、その後、見通しを「安定的」としているほか、フィッチは、「BB+」とし、見通しを「安定的」としています。
(※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。
)(2012年6月22日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。
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