会社に勤めても人生安泰というわけにはいかないご時世です。
そんなご時世ですから、食べるのに困らないというイメージからか、農業に目を向ける人が増えています。
来るべき食料不足の時代を見越して、農耕に適した土地を買い増す投資家がいるぐらいです。
では、門外漢が農業を始めるとしたら、一体いくらぐらいかかるのでしょうか? 調べてみました。
農業を始めるとひと言で言っても作物はさまざまですが、日本人ならまず米作り。
食糧難の時代がやって来ても、自分が作ってるのであれば食うに困りません。
というわけで「ゼロから米作りをするなら……」を、新潟県、長岡市で農機具販売を手がけている大島健さんにお話を伺いました。
――お米作りをゼロから始めるとするといくらかかるかを知りたいのですが。
米を作る工程ごとにかかるコストが違いますので、まずこの工程を理解してください。
実際にはもっと細かな工程があったり、各農家・地区によって異なりますが大まかにはこの通りです。
土づくり(耕耘作業、土ならし、除草作業、肥料散布)
田植え(苗購入、苗植え)
管理(除草作業、追加肥料)
収穫(稲刈、乾燥調製)
保管
――なるほど。