日本未上陸の商品が楽しめたり、空の上でインターネットにアクセスできたり。
飛行機にはおもしろく、ときに画期的なサービスが登場する。
そんな航空会社の先端サービスと、それをはじめるにあたっての担当者のこだわりや隠されたエピソードを紹介する。
今回は、ボーイングの最新鋭機787型機を世界で最初に就航させると同時にソーシャルメディアや動画サイトなどITメディアでのファン獲得に成功している全日本空輸(以下、ANA)にスポットを当てる。
ボーイング787は燃費効率が同規模機(ボーイング767など)より約20%も改善され、機内の気圧と湿度も高くなり快適性が向上するなど画期的な進歩を遂げた旅客機だ。
昨年秋から就航しているが、テレビや新聞・雑誌といった従来メディアだけでなく、ソーシャルメディアや動画サイトでもかなり話題になっていた。
「787の就航は、お客様とのコミュニケーションを拡大するチャンスだと考えました。
海外ではANAの認知度が低いため、マスメディアを使ったプロモーションを大々的に行うにはリスクが高い。
国内ではSNSを使うことで今まで接点のないお客様との”つながり”が生まれる。