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理系のための恋愛論 (446) 完璧な女子がダメ系男子と付き合う理由

マイナビニュース
自分が「いいなぁ」「かわいい子だなぁ」と思う女の子に限って、なぜかダメな男に走ってしまうような気がする。

同じ男からみて、明らかに「アイツはダメだろう」と思う男性ばかりがモテて、人気があるのではないか。

そんな風に思えてならない人は、結構いるはずです。

どうして、かわいい子、いい子に限ってダメな感じの男子のもとへふらふらと行ってしまうのか。

少女マンガでは昔、よい子のお嬢様は不良が好きと相場が決まっていましたが、なぜにそのようなことになってしまうのか考えてみることにします。

人が恋愛をする場合、自分と雰囲気が似ている、考え方が似ているなど、共通するものがたくさんある人を好きになるタイプの恋愛。

外見も性格も育った環境も、自分にないもの、未知のものを求めるタイプの恋愛。

この2種類があるということは、常々お話してきたかと思います。


かわいい女子、性格のよい女子がダメな男子を好きになってしまうのは、典型的な2のタイプの恋愛に当てはまります。

このタイプの恋愛をする人は、自分にないもの、自分が持っていないもの、自分の知らない世界をもっと知りたくて、自分とは真逆のタイプに惹かれてしまうようです。

実際に、キレイでしっかり者で賢くて、完璧に近いなという女性が、働かずに家でブラブラしている男性と付き合う。

自称○○と、横文字系の職業を名乗っているものの、何もしていない男性と同棲している……というのは、よく聞く話です。

そんな女性たちに、彼氏のどんなところが好きなのか聞いてみると、私は会社という組織で歯車になって働くことしかできないけれど、彼は自分の力で自由に仕事をしているところが独創的ですごいと思う。

ミュージシャンになる夢を叶えたいという少年の心を忘れずにいるところがかわいくて、応援したくなる。

自分の好きなことしかやりたくないというのは、誰でも持っているもの。

でも、そんな気持ちを出さずに生きている私と比べると、不器用だけどまっすぐな彼がまぶしい。


彼が浮気をして泣かされているけど、彼がすごくモテるのは男としてそれだけ魅力的な証拠だから。

最後は私のところに戻ってきてくれればいいと、つい思ってしまう。

彼は職探しをしていて家にいることが多いけど、そのぶん家事を担当してくれる。家に帰ってきて、温かいごはんができていて、出迎えてくれる彼がいるとホッとする。

というような話が浮かび上がってきました。

こういった点から見るに、ダメな彼氏に共通するのは、容姿に恵まれている。

家にいるのが好き。

働いても、長続きしない。


ある程度、モテる。

少年のような夢を語る。

といった事柄のようです。

また、こういったダメな感じの彼氏と付き合っている女の子がよく言うのが、「彼は、私がいないとやっていけない人」「彼のよさは私にしかわからない」「彼の夢を応援してあげたい」という言葉。

ここから推察するに、ダメな男子を好きになってしまう女性は、根っからのお母さん、お姉さん体質で、ダメな子を見ると放っておけなくなり、ついついお世話を焼きたくなってしまう。

自分の面倒だけでなく、人の面倒をみてもありあまる頭脳と有能さを持っている女性のようです。

ただし彼女たちも、そんなダメっぽい彼の本当のお母さん、お姉さんというわけではないので、ある程度、彼のほうにも女性に好かれる条件が整っていたほうがよいようです。

例えば、外見がキレイだったり、少年っぽい不器用でまっすぐな性格をしていたりすると、こういった女性に好かれる確率が上がるのかもしれません。


どういうわけか、同性である男性からだけでなく、誰が見ても「彼、大丈夫? 」と言いたくなるダメな感じの男性を好きになってしまう女性は、面倒見がよく、キレイで賢くて、スキがない人が多いものです。

とはいえ、硬いモノほどモロい部分があるもので、強くて賢い女性ほどどこかある一カ所、抱えている欠点が大きなスキになっている場合がほとんどです。

そのスキというのが、男を見る目のなさにあらわれてしまい、わざわざ苦労をする恋愛、悲しい思いをさせられる恋愛に走ってしまうケースが後を絶たないのかもしれません。

逆の場合もよくあり、完璧なように見える何でもできてしまう男性が、変な女の子に引っかかってしまったりもします。

ですから、自分が「いいなぁ」と思う女の子がどうやら男の趣味が悪く、いつもダメな感じの男子に引っかかっているようでしたら、自分も彼女の前ではあえて欠点をさらけ出すようにするといいかもしれません。

男性は通常、好きな女子、気になる女性の前では、いいところを見せよう。カッコいい自分を知ってもらおうと考えるものですが、ダメな男子に走ってしまう女性は、ある種のマニアだったりするのです。

「この人、私がそばにいてあげないと心配」な相手を好きになるわけですから、ドジだったり、弱みがあったりすると「好みのタイプ」と思われるのかもしれません。


普段だったら隠したくなるような自分のマイナスポイント……口下手だったり、人見知りだったり、ちょっと暗かったりする。

そんな自分を無理せず出してみると、意外に「放っておけない」と思ってもらえるかもしれません。

彼女がどんな欠点に「キュン」とするのか、そのあたりのツボを見極められるともっといいと思います。

カッコよくて、イケてて、爽やかな人ばかりがモテるわけではありません。

世の中にはいろいろな趣味の人がいますので、自分に合う人を探してみるのが一番です。

がんばって、気になる女の子のツボをリサーチしてもらいたいものです。

酒井冬雪です。

私は昔から、ぬいぐるみ売り場で目玉が取れかけていたり、顔のパーツがてんでバラバラな位置についていたりする不憫な子を見ると、「この子は売れ残る。


私が家に連れ帰らないといけない」と思ってしまうタイプでした。

それもこれも、長女気質のせいだと気付いたのはごく最近のこと。

もっと早く気付いていたら、甘え上手な正統派の女子になろうと努力していたことでしょう。

では、またね。

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