公的年金加入者、「年収50万円以下」が2割超 - うち14.7%は「収入なし」
厚生労働省は9日、「公的年金加入者の所得に関する実態調査」の結果を発表した。
同調査は、2010年11月~2011年2月にかけて、無作為抽出した全国の世帯の中から、公的年金に加入している15歳以上の男女7万2,244人を対象に実施。
年金の加入、受給状況と就業形態は10年11月末、年収は09年のものを調査した。
それによると、公的年金加入者の1人当たりの平均年収は297万円。
加入種別に見た場合、第1号被保険者(以下、国民年金加入者)は159万円、第2号被保険者など(厚生年金・共済年金に加入する公務員など)は426万円、第3号被保険者(第2号被保険者の配偶者など)は55万円となった。
男女別では、男性が419万円、女性は166万円だった。
全体の年収別割合を見てみると、最も多かったのは「50万円以下」で22.3%。
以下、「50万円以上100万円以下」が10.7%、「100万円以上150万円以下」が7.3%、「200万円以上250万円以下」が6.8%、「150万円以上200万円以下」が6.3%との順となった。
また、「50万円以下」と回答した人のうち14.7%が「収入なし」