鉄道係員への暴力、昨年度は911件 - 大手私鉄、JR、東京都交通局など発表
2011年度に発生した鉄道係員(駅係員や乗務員など)への暴力行為の発生状況が4日、発表された。
暴力行為は依然として高い件数で推移しており、13日からは日本民営鉄道協会加盟会社やJR5社、東京都交通局など76社局で暴力行為防止ポスターを掲出する。
鉄道係員への暴力行為の件数・発生状況について集計を行ったのは、大手私鉄16社とJR東日本、JR東海、JR西日本、東京都交通局、横浜市交通局、名古屋市交通局、大阪市交通局、東京モノレール、北総鉄道、愛知環状鉄道の計26社局。
集計の結果、昨年度の暴力行為の発生件数は911件で、2010年度の868件より増加し、1,000件に迫る勢いとなっている。
発生状況については、夜10時以降、飲酒をともなった場合に多発する傾向があり、とくに金曜日は161件(他の曜日は120~130件程度)と高い数値を示した。
発生場所は改札が最も多く410件、続いてホーム(236件)、車内(116件)、通路(36件)の順に。
年齢別では、40代以上による暴力行為が増加しつつあるという。
こうした状況を考慮し、鉄道係員への暴力行為は夏期に発生しやすいことから、鉄道事業者76社局が共同でポスターを制作、掲出し、暴力行為の防止を呼びかけることに。