くらし情報『夢を見ているときは眼球が動く!?睡眠のメカニズムを解明し、実生活に活用を』

夢を見ているときは眼球が動く!?睡眠のメカニズムを解明し、実生活に活用を

情報処理という観点から、人の脳機能システムを探求したいという同会の趣旨が説明された。

シンポジウムでは4人の学者が解説を行った。

福島大学共生システム理工学類神経科学研究室の小山純正氏は「レム睡眠調節の神経機構から夢発現のメカニズムを考える」と題してスピーチした。

扁桃体(=脳の側頭葉内側にある神経細胞)は、レム睡眠中の自律神経系の変動、すなわち夢の発現に関与しているという。

福島大学共生システム理工学類の高原円氏は「事象関連電位によるレム睡眠中の情報処理過程」と題してスピーチした。

睡眠中に光の刺激を与えた場合、猫はひとつずつすべてに反応するが、人は顕著な反応が見えづらいといった実験結果を報告。

さらに、扁桃(へんとう)体の活動がレム睡眠中の眼球運動の発生と密接に関連していることを説明した。

座長を務める宮内哲氏の講演テーマは、「fMRIと脳波の同時計測によるレム睡眠中の急速眼球運動に伴う脳活動」。


頭部を固定した状態で睡眠時の眼球の動きを撮影したという珍しい動画を冒頭紹介するとともに、視覚障害者は視覚体験がないため、視覚の夢はないものの、睡眠中に急速眼球運動が起きていると説明した。

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