岐阜県羽島市の大賀ハス園で7/22まで「大賀ハスまつり」が開催されている。
大賀ハスは、植物学者でハスに詳しい大賀一郎博士が、昭和26年に千葉県千葉市検見川(現千葉市花見川区)の縄文時代の遺跡「落合遺跡」から発掘したハスの種子を発芽させたもの。
発掘された世界最古のハスの種子はたった3粒だった。
大賀博士はそれらを発芽育成させようとしたが2粒は失敗。
しかし1粒からは無事に発芽し、翌年に見事な大輪の花を咲かせた。
同じ落合遺跡でハスの実より上の層で発掘された丸木舟の破片を年代測定したところ、発掘されたハスの実は弥生時代以前のものと推定された。
古代ハスは大賀博士の名前から「大賀ハス」と命名され、1954年に「検見川の大賀ハス」として千葉県の天然記念物に指定された。
木曽川が市の東を流れる羽島市は古くからレンコンの産地であり、ハスの育成に適している。
1979年に市制25周年と新幹線岐阜羽島駅開設15周年を迎えたのを機に、千葉市から大賀ハスを譲りうけて栽培をはじめた。
現在の大賀ハス園の栽培面積は約5,100平方メートル。
全長300メートルにもなる足場が回廊のように設置されており、2,000年前のハスの可憐な花を間近で見ることができる。