静岡B級グルメの王者・富士宮やきそば、普通の焼きそばと何が違うの?
オレンジ色をしたのぼり旗―この旗が立っている店なら、静岡県内のどこでも「富士宮やきそば」を味わうことができる。
この色の旗がたなびくのは、時に駄菓子屋だったり、喫茶店だったり、居酒屋だったり。
中華料理店だったり、タバコ屋だったりもする。
今や道を挟んだ向かい同士で2本の旗が立つ光景も珍しくないほどの盛況ぶり。
それが、富士宮やきそばの人気の証明だ。
現在、市内には130件、富士宮やきそばを出す店があり、店舗数は年々増加中だと聞く。
さらに、この地区では、ラードを絞った後に残る豚の脂身「肉カス」需要の増加で、ラードが余るという現象まで起こっているらしい。
富士宮やきそばといえば、第1回・第2回と立て続けにB1グランプリを獲得し、一躍全国区となったB級グルメの代表格。
特徴は硬い蒸し麺。
具は肉カスとキャベツ、ネギ、イワシの削り粉。
ラードで炒め、あっさりとしたソース味でまとめてある。
コシのある蒸し麺の弾力感に加え、歯ごたえのある新鮮な地元キャベツがふんだんに盛り込まれ、素朴であったかいおいしさ。
店によって、紅しょうがを載せたり、上に目玉焼きを1つ載せて食べたりと、味わい方も様々だ。