今や多くの商業施設や駅に設置されているエスカレーター。
関東方面の人の多くは左側に立って、右側を優先追い越しにしているらしい。
ところが、大阪人はその真逆を良しとしていて、右側に立ち左側を優先追い越しにしているのだ。
これはいつから、またなぜ違いが生まれたのだろうか。
実際にエスカレーターの前に立ってその様子を観察してみた。
検証に出向いたのはビジネスマンや買い物客、旅行者が行きかう大阪駅。
確認するまでもなく、ほとんどがエスカレーター右側に立っている。
2人連れや3人連れも分かれて右側に立っている。
そこで中年のサラリーマンに声をかけてみた。
「え?エスカレーターが何?俺は右に乗るで、右!!」とだけ答えて足早に去って行った。
これを大阪弁でいうと「いらち」。
「いらち」とはせっかちのことで、この「いらち」っぷりは歩くスピードにも現れていて早い。
国際交通安全学会が行った調査によると、大阪人の歩くスピードは秒速1.6メートルで日本一なのだという。
次に声をかけてみたのは20代の女性。
「利き手が右の人が多いからちゃうの?右に立つとベルトが持ちやすいねん」。
なるほど、なかなか的を射た発言だ。