最強スプーン「コブラ」も製造! 洋食器のメッカ・新潟県燕市の魅力
最強スプーンとの称号を持つ「コブラ」。
焼きを入れられても、何トンも圧力をかけられてもじっと耐える様たるや、まるで仙人のごとし。
もはやスプーンの粋を超えているこのコブラを取り上げた某番組では、“果たして超能力者ユリ・ゲラーは最強スプーンを曲げることができるのか?”という企画を立ち上げたのだが、結果はユリ・ゲラーの負け。
「私が曲げられなかったスプーンに出合ったのは初めてだ。
記念にこのスプーンをくれないか?」というユリ・ゲラーの粋なコメントでこの対決は幕を閉じた。
でも、このスプーンどうやって作っているのか気になりませんか?ということで、実際聞いてみた。
コブラを作っている山崎金属工業があるのは、新潟市から南に50キロくだった燕市。
市域の大部分は平地であるため、県内では新潟市に次ぐ人口密度を誇る街である。
早速訪れた同社でこのスプーンの最強たるゆえんを伺ったところ、「デザインの美しさを追求した結果として、最高の強度になりました」との回答。
スプーンはクロム18%、ニッケル8%という割合のステンレス鍛造仕様。
首元部分の厚みを通常のスプーンの3倍以上にあたる約8ミリに設定したところ、デザイン性と強度を兼ね備えたスプーンが誕生したのだという。