「いぐら造り」の家屋が並ぶ山口県阿知須でチェーンソーアート作品展
阿知須いぐらの館で「チェーンソーアート作品展」が開催される。
日時は9月14日(金)~25日(火)、10:00~16:00まで。
チェーンソーアートとは、チェーンソーを使用して氷や木材に彫刻した作品のことをいう。
作者はログハウス建築家で2012年チェーンソーアート国際大会の優勝者、林隆雄氏だ。
作品は、「森の動物園」のテーマにふさわしく、スギやヒノキを材料にした本物さながらの動物たち。
作品約30点を阿知須いぐらの館の各所に配置する。
大型動物の展示も行われ、作品によっては乗って楽しむこともできる。
さらに、16日(日)には林氏によるチェーンソーアートの実演も予定されている。
山口市の阿知須は江戸時代廻船業でにぎわい、60隻もの廻船があったと言われている。
その廻船業の中心だった家が中川家で、その旧宅が現在山口市教育委員会により、「旧中川家阿知須いぐらの館」として一般公開されている。
「いぐら」は漢字で「居蔵」と表記され、建築様式を言う。
「いぐら造り」にはこの地域の防火の歴史が深く関わっている。
かつての阿知須は藁葺き屋根の家屋が密集しており、火事に対しては脆弱で人々は度々大火に悩まされた。