別府八湯永世名誉名人に聞く、地元民がわが家のように通う名湯・秘湯
日本一の湧出量を誇る温泉都市、別府。
源泉数は約2,800にものぼり、日本の源泉の約1割にあたる。
まさに温泉の上に街が浮かんでいるようなスケールの大きさだ。
当然、観光客も行かない地元民御用達の温泉もあるはず。
早速調査に出掛けた。
別府は別府・鉄輪(かんなわ)・観海寺(かんかいじ)・明礬(みょうばん)・亀川(かめがわ)・柴石(しばせき)・堀田(ほりた)・浜脇(はまわき)の、「別府八湯(べっぷはっとう)」と呼ばれる温泉郷で構成されている。
別府には広く知られた名湯がたくさんあるが、市営温泉や地域の住民がお金を出し合って作った共同湯もある。
それらはどれも安い料金で利用できるのだ。
なかには歴史ある温泉や、温泉ツウもうなる良泉もあるという。
しかし、観光で街を巡る限りでは、地域の共同湯を見かけることは少ない。
それでもあると聞いたら、どうしても入りたくなるものだ。
地元民が愛する名湯はどうやって見つければいいのだろうか。
そもそも、一見の観光客が地域の共同湯に入ることはできるのだろうか。
そこで、別府の共同湯について、「別府八湯永世名誉名人」の土谷雄一さんに教えていただいた。