2012年9月6日 14:18
過酷な「勤務医」の実態--4割が”週60時間以上”労働、半数が年休”3日以下”
労働政策研究・研修機構(JILPT)は5日、全国の20床以上の病院に勤務する24歳以上の医師(医院・クリニックの院長は除外)を対象に実施した「勤務医の就労実態と意識に関する調査」の結果を発表した。
同調査は、2011年12月1日~9日の期間にインターネット上で行われ、3,467名から有効回答を得た。
それによると、職場の医師の不足感について、68.6%が「感じる」(「非常に感じる」27.8%、「まあ感じる」40.8%)と回答。
一方、「感じない」(「ほとんど感じない」11.5%、「あまり感じない」2.7%)は14.2%だった。
診療科別に見てみると、「感じる」の割合が最も多かったのは「麻酔科」で81.7%。
以下、「救急科」77.8%、「小児科」70.7%、「整形外科」70.6%と続いた。
また、過疎地域かどうかの別で見た場合、過疎地域に所在する病院に勤めている医師の方が「感じる」と答えた割合が高く、78.5%を占めた。
主たる勤務先での1週間当たりの実際の労働時間は、平均46.6時間。
詳細は、「60時間以上」が27.4%(「60~70時間未満」15.5%、「70~80時間未満」