鉄道トリビア (168) 夜行列車を運行する私鉄がある
しかし、新幹線の整備や低料金のビジネスホテル、夜行バスの普及により、JRの夜行列車は減っていく一方だ。
そんなご時世の中、夜行列車を走らせる私鉄がある。
その夜行列車は「尾瀬夜行23:55(ニイサンゴーゴー)」「スノーパル23:55(ニイサンゴーゴー)」だ。
運行会社は東武鉄道で、どちらも東武浅草駅を23:55に出発する。
この出発時刻が列車名の由来になっている。
「尾瀬夜行23:55」は、尾瀬散策の観光客向けの列車だ。
運行期間は6月から10月までの金曜日で、土曜日に走る日もある。
浅草駅を23時55分に出発した後、北千住駅、新越谷駅、春日部駅に停車し、東武日光線・鬼怒川線で新藤原駅へ。
ここから野岩鉄道に乗り入れて、翌日早朝の3時18分に会津高原尾瀬口駅に着く。
ここから列車利用者専用のバスに乗り継ぎ、6時10分に尾瀬国立公園の沼山峠に着く。
「スノーパル23:55」は会津高原に向かうスキーヤー向けの列車だ。
運行期間はおもに12月から3月までの週末である。
浅草駅を23時55分に出発した後、新藤原駅までは「尾瀬夜行23:55」とほぼ同じ。
ただし、「スノーパル23:55」は新藤原駅でしばらく停車して仮眠時間を設けた後、5時33分に会津高原尾瀬口駅に着く。
ここからスキー場への専用バスに乗り換える。
使用車両は東武鉄道の300系電車だ。
かつて急行「りょうもう」で使われていた1800系を改造した車両で、リクライニング機能はないけれど乗り心地はまずまず。
なお、「尾瀬夜行23:55」「スノーパル23:55」ともに下りのみ設定されており、上り列車はない。
これらの東武鉄道の夜行列車に乗るには、東武鉄道と東武トラベルが募集するツアーに参加する必要がある。
つまり、現地のバスやスキー場などのクーポン券をセットで購入する必要があり、列車のきっぷだけを購入することはできない。
乗車時間が短いため、目的地までぐっすり眠って……、とはいかないかもしれない。
しかし、「到着地で1日をフルに使える」という夜行列車のメリットが生かされている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
この記事もおすすめ
提供元の記事
関連リンク
-
new
「母親になるとピザの耳が好きになるんでしょ?」夫の意味不明な発言の真相は?義実家の常識が気になる【コミック大賞2025/ダメ夫編3位】
-
new
産後間もない嫁に「親族の式に出ないなら離婚して?」体調ガン無視で迫る義母。しかし夫の“逆襲計画”が始動して…
-
new
「守りたくなる…男性が惹かれる女性の行動4選」
-
new
「俺もだるいわ〜」子どもの体調不良を聞いた夫もツラいアピール? 熱を測った結果…【コミック大賞2025/ダメ夫編2位】
-
new
【2025ミスコンテストプレイバック】日本一の新入生を決めるコンテスト『FRESH CAMPUS CONTEST 2025』グランプリは成城大学・石川奈和さん「無名な私が初めて世に出て、こんな素敵な賞をいただけるなんて」