この猫はどんな猫!? 猫種を学んでみよう (2) くるりとカールした耳が特徴的な猫 -アメリカンカール
外向きにカールした耳がなんともラブリーなアメリカンカール。
その歴史はごく新しいもので、1981年に南カリフォルニアに済むルーガ夫妻の家に迷い込んだ、雌の黒猫の子猫が祖先となっています。
「シュラミス(Shulamith)」と名づけられたこの子猫は、長く伸びた黒いつややかな被毛と金色の美しい目、そして外向きにカールした特徴的な耳を持ち、インパクト十分のルックスでした。
その後、シュラミスは成長して4匹の子猫を生み、このうち2匹がやはり外向きにカールした耳でした。
その耳は遺伝することが判明し、以来この子猫たちを基礎として品種の固定と改良が行われ、その後、新しい品種として各団体に認められることに。
つまり、現在のアメリカンカールは、すべてシュラミスの子孫ということになります。
キャットショーへのデビューは1983年で、1987年にスタンダードが定められ、ニューブリードとして公認されました。
まだ歴史の浅い猫種ではありますが、すでに大きな人気を得ており、今後ますます支持を集める勢いです。
カールした耳は突然変異と見られ、優性遺伝します。
両親がアメリカンカールの場合、子猫がカール耳になる確率は約50%。