くらし情報『高速トリビア (23) 高速道路の”凍結”、どうやって防止してるの?』

2012年9月19日 10:27

高速トリビア (23) 高速道路の”凍結”、どうやって防止してるの?

高速トリビア (23) 高速道路の”凍結”、どうやって防止してるの?
冬になると、高速道路上に「白い物体」が撒いてあることがあります。

この正体は「凍結防止剤」の塩化ナトリウムです。

高速道路では雪が路面に積もると除雪を行うほかに、路面が凍結するのを防ぐため、「凍結防止剤」を撒きます。

道路に凍結防止剤として塩を撒くのは、路面上の水分が凍って氷で覆われた状態になるアイスバーンや、降り積もった雪を車両が踏むことで氷の層が形成される圧雪アイスバーンを解消するためです。

凍結防止剤のほとんどは、塩化ナトリウムや塩化カルシウムです。

小学校の理科の時間で『試験管に入れた真水は0℃で凍るのに、食塩を入れたら0℃では凍らない』という実験があったのをご記憶の方もいらっしゃるでしょう。

これは塩水を作ることによって凍結開始温度を下げる、いわゆる凝固点降下を起こし、氷を水の状態にするという原理です。

よって、0度より低い温度でも凍らなくなります。


また、塩化ナトリウムや塩化カルシウムが溶けるときに熱を発生するため、その周りを溶かすこともできるのです。

道路脇や橋のたもとに袋が設置されている場合もあり、各自で散布することもあります。

ただし、塩化ナトリウムや塩化カルシウムは金属を錆びさせる力や環境への影響もあるため、有機系の凍結防止剤など代用品も出てきています。

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