理系のための恋愛論 (452) 友人と同じ女性を好きになってしまった
合コンや飲み会で、友だちと同じ人を「いいな」と思ってしまった。
そんな時、男の友情を取るか、それとも女の子を取るか……悩みどころだと思います。
といっても、実際には、「友人のAと一人の女性をめぐって争うことになったらAに譲る。
でも、Bと争うのだったら譲らない」とか、「どんな場合でも友人には譲らない。
友情と女子だったら、女の子を取る」とか、「女の子のことで友情が壊れるくらいなら、相手の友人に譲る。
女の子とはいずれ別れるかもしれないので、友だち付き合いをなくすほうが辛い」とか、「そもそも、オレ(もしくは友人)と友人の女の子の趣味が絶対にかぶらないという自信がある。
だから、女の子のことでモメたりはしない」とか、いろいろな意見があると思います。
今日は、もしも大事な友人と同じ女性を好きになってしまったら。
飲み会や合コンなどの場で目当ての女の子が友人とかぶってしまったら、どうすればいいか。
という問題について考えてみることにします。
まず、飲み会や合コンの席で「いいな」と思う女の子が友人とかぶってしまった場合、どうすればいいか検討してみましょう。
いや、かぶった・かぶらない以前に、女の子が誰を選ぶのかという問題があると思った男子もいるでしょうが、今はそこはちょっと横に置いておきます。
合コンの常連男子にもなると、自分がどの女の子目当てなのかを男友だちに知らせるために、割り箸の先を目当ての女の子のほうに向けて合図する。
誰かがトイレに立ち上がったときに、すかさず席を交換するといったワザを使ったりもするようです。
しかし、そんなことに慣れていない普通にマジメな男性は、目当ての女の子と話をしようと躍起になって自分の自慢話をしてしまったり、緊張して汗だくになってしまったり。
人によっては、その場にいる友人の悪口を言うことで、「自分はそんなヤツじゃないよー。
オレはいいヤツだよー」とアピールしようとしてしまう。
また、緊張しすぎるあまりに、険しく不機嫌な顔つきになってしまい、女の子を敬遠させてしまう人もいます。
そういった周囲の様子、友人のわかりやすい態度が見えてしまって、「あ、アイツも同じ女の子のことを『いいな』と思ってるんだ」と気付いてしまうケースは後を絶ちません。こんなとき、せっかく周囲が見える目を持っているのでしたら、自分の親しい友人男子だけでなく、その場にいる男性陣全員に目を配ってみるといいと思います。
すると、自分と友人だけでなく、その場にいる男子全員の目線が同じ女の子に集中していることに気付くかもしれません。
そんなときは、少し冷静になってみましょう。
その女の子は、かわいくて誰からも好感をもたれるタイプで男ウケがとてもよさそうだけど、冷静になってよくよく考えてみたら、絶対に彼氏がいそうだよな……とか。
その女の子以外の他の女の子に目を向けてみたら、さっきから自分に一生懸命話しかけてくれる子がいるとか。
友人にチラチラと視線を送っている女の子がいるとか。
少し冷静になると、そういったことに気付ける自分が出てくるかもしれません。
女の子は常日頃から冷静な分析ができているので、合コンなどの席で自分の目当てのタイプ、相性のいいタイプの男性を見逃さないのです。
合コン等の場では、男性陣のお目当ての女の子は一極集中してしまうケースが多い。
男って、わかりやすく女の子らしいかわいい子に目がいっちゃうんだな。
こんな風に認識しておくと、オレと友人が同じ女の子を「いいな」と思うのも仕方がないなと考えられるようになります。
また、いいなと思った相手が自分を気に入ってくれるかもわからないし。
それじゃあ、彼女と自分は実際に付き合うとなったら相性がいいかどうかもわからないよな、といったことを想像してみるのもいいことです。
あれ、よく見ると、彼女は持ち物がみんなブランド品だ。
こういう女の子と付き合ったら、デートに行く場所やプレゼントにもものすごくお金がかかるのかもしれない。
経済観念というか、お金の使いどころが違いすぎるかも……。
一歩身を引いて冷静になって考えてみると、こういった様々な要素が見えてくるかもしれません。
そして、その女の子の目当ての男は誰なのか。
誰にでも愛想をふりまいてこの場の雰囲気を楽しんでいるだけなのか。
さらに観察してみるといいと思います。
そうすることで、「あー、この子じゃなくて他の女の子とも話してみよう」ともっと周囲が見えるようになり、パッと見ではわからなかったけど話してみるとおもしろい、話の合う女の子をみつけられるかもしれません。そうすると、大事な友人と同じ女性をめぐって争うこともさけられるはずです。
それ以前に、友人同士のことですからもともと性格が似ていて、好みのタイプがかぶることも多いのと知っているのなら、合コンなどに行くときは一緒に出かけずに、別々に行動するのもひとつの手です。
友情を取るか、女の子を取るか。
そこは友情の深さ、友人と自分の力関係的な問題も絡んできますので、一概にどうこうは言えません。
ですが、できればどんな場合でも自分と友人を遠くから冷静にみつめる目を持っていてほしい。
そうすると、女の子絡みの無用なトラブル、無意味な争うはさけられるはずです。
難しいけど、がんばってほしい気持ちでいっぱいです。
酒井冬雪です。
トラブルを乗り越えて、さらに友情が深まるということもあるので、時には一人の女性をめぐって友人と……というのもいいかもしれないけど。
では、またね。
【拡大画像を含む完全版はこちら】