理系のための恋愛論 (453) 「一言足りない」男子たちへ
例えば、初対面というわけでもないけれど、親しい関係というわけでもない。
そんな状態にある男性と、たまたま2人きりになってしまって、ごはんを食べに行くなり、映画を観るなりという状況になってしまったとします。
こんなとき、女性としては、「どこがいいかな? 」とか「苦手なものある? 」「行ってみたい店(観たい映画)があったんだけど、それでいい? 」とか、ひと言いってほしい。
お互いに相談して決めるのが当然だよね、と思っているわけです。
ところが、行き先を告げずにだまーってズンズン歩いていってしまって、お店に入ってしまう男性がいるのです。
「ウソだ~」と思うかもしれませんが、本当に結構いるのです。
もちろん、上司と部下だったり、先輩と後輩だったり、同期だけれどリーダーシップを発揮している男子とあまり自分の意見を言わない女子だったり、2人の関係に何となく上下関係があって何も言わずについてこい的な雰囲気になってしまう部分もなきにしもあらずだったのかもしれません。
しかし、それにしても女子としては、行動に移す前にひと言いってほしかったのです。
ひと言がなく、いきなり駐車場に向かわれて「はい」と助手席をすすめられる。
「えー、そんなに親しくない人の車に乗る? しかも、車でどこに行っちゃうんだろうか」。
もしくは、何も言わずに電車に乗ってしまい、家とは反対方向にズンズン進んで、そこでごはんを食べることになってしまった。
さらには、怖いのは超苦手なのに「これでいい? 」のひと言もなく、ホラー映画のチケットを黙って買ってこられてしまい、その後2週間近く眠れなくなった。
などなど、ウソじゃなく、本当によくあることなのです。
ひと言が足りないだけでなく、「それ、違うよね…? 」と思わずにいられない男性のひと言もあります。
このケースは、あまりよく知らない男女同士ではなく、恋人同士や親しい友人間などに起こりやすい現象のようです。
例えば、仕事でイベントの準備をしているときに、男性が何も言わずフラ~ッと休憩にいってしまったとします。後で、親しい同僚の女性が、「どこに行ってたの? ちょうどクライアントの△△さんが顔出しにきたのに」と彼に言いました。
すると、相手の男性は「え? オレ、どこにも行ってないけど」とひと言、平気でウソ~なことを言ってしまいます。
その後は、「………え? いなかったじゃない」
「ハ? いたし。
ずっと」
「ええ? 何言ってるの。
このフロアにいなかったじゃない。
どうせ、コーヒーでも飲みに行ってたんでしょ」
「行ってないし。
やめて、そういうの」
「………はい」という具合で、女の子があきらめの境地に達して、男子を責めずに話を終わりにするというのがお決まりのパターンです。
恋人同士でも、女の子が「ひと言、連絡してよ」というのに対して、「したし」と間違ったひと言をいってしまうのが男性です。
そして、「え? 」
「電話した」
「着信なんかなかったよ」
「電波が届かなかったか、電源切ってたんじゃね」
「電源なんか切ってないもん」
「とにかくした」というように、話が堂々巡りになってしまうのも、最初の「したし」というひと言が間違っていたせいなのに。
「ウソ~ん」と思いますが、こんなふうに何ひとつ告げずにどこかへ向かっていってしまう男性、つい意地になってウソ……(本人たちはウソではないと言い張りますが)をついてしまう男性、たくさんいます。
でも、女の子ってずっとそれを覚えているのです。
何も聞いてくれなかったこと、ただ単に意地になってしまっただけかもしれないけど、結局はウソをつかれたこと。
小さなワダカマリやモヤモヤが積み重なって、相手の男性のことを「信用できない」「もう話したくない」と思ってしまう女の子だっているわけなのです。
ひと言。
たったひと言でいいので、「××駅まで行ってもいい? 」「□□っていう店、行ったことある? 」「○○にいこうか」と言ってあげてください。
「ごめん、ちょっと休憩してくる」「コンビニまで行ってくる」「用事済ませて、30分で戻るから」と行き先や所用にかかる時間を女の子に教えてあげてください。
そうすることで、男性が苦手にしている些細なケンカからも逃れられますし、「自分を安心させてくれる人」と思われ、女の子からの信頼も得られます。
ちょっとした「ひと言」がいえる。そんな男子になるだけで、モテ度もUPするはずですので、ぜひさまざまな場面で、女の子には「ひと言」を忘れずにいってあげてほしいなぁと思います。
酒井冬雪です。
経験則だけでデータを取っていたわけではないのですが、意地になって間違ったことを言うのは、長男タイプ、長男気質な男の子っぽい人が多い気がします。
友だちだったら「はい」とあきらめられるけど、彼氏だったら非常にまずいと思うので、考え直して……ほしいところです。
では、またね。
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