2012年9月27日 16:37
東京都の玄関口、東京駅丸の内口駅舎の復元工事を終え100年前の姿を再現!
東京都千代田区のJR東京駅丸の内口駅舎の復元、保存工事が終了し、約100年前の東京駅の開業当初の姿を取り戻した。
6月から駅の1階部分など順次開業がしていたが、10月1日にグランドオープン(全面開業)となる。
JR東京駅丸の内口駅舎は大正3年(西暦1914年)に完成。
当時から繁華街であった京橋側に作らず、皇居に面した丸の内口につくるなど、駅機能としての実用面のみならず、象徴的な意味もあった建築物だ。
平成9年に関東の駅百選、平成15年には国指定の重要文化財に指定された。
駅舎の設計は明治、大正と日本の建築界をリードしてきた辰野金吾だ。
辰野金吾はこのほか、日本銀行本店や旧岩手銀行本店本館、大阪市中央公会堂、旧第一銀行神戸支店、旧大阪教育生命保険などを設計。
赤レンガに白のラインをほどこした建築様式に特徴がある。
辰野金吾はジョサイア・コンドルに学んだことでも知られる。
ジョサイア・コンドルは明治10年から来日し、三島由紀夫の戯曲や芥川龍之介の小説で知られる鹿鳴館や、上野の旧岩崎邸庭園洋館、北区にある旧古河庭園などを設計したほか、日本の建築家を育成した。
丸の内口駅舎は太平洋戦争終戦直前の昭和20年5月、東京大空襲により焼夷弾が着弾、多くの建造物が破壊された。