美の指導者に聞いた、北海道・東北のオススメ美術館15館
美術館というと「敷居が高くて入りづらい」、「自分にはちょっと堅苦しい」なんて思っている人もいるかもしれない。
しかし、それは大いなる誤解である。
絵画や彫刻などを楽しむのに、実は難しい知識など必要ないのだ。
理屈など一切抜きに、見る人の心にまっすぐ語りかけてくるのが芸術作品。
肩の力を抜いて気軽に楽しむことで、心がより豊かになるものである。
全国にある数多くの美術館の中から、今回は北海道と東北にスポットを当てて紹介したい。
美術館はそれぞれ個性がある。
所蔵している作品はもちろん、立地場所や規模、施設の造りなど、どの美術館にも個々の特徴がある。
北海道や東北の美術館は、美しい自然や広大な田園地帯に溶け込むように趣向を凝らされた建築も特徴的だ。
土地の風土、魅力、息遣いに包まれながら芸術作品を鑑賞する時間は、えもいわれぬ風情があるもの。
そこで、実際に北海道・東北の美術館を訪れ、そんなぜいたくな時間に身を委ねてきた。
美術館のチョイスには、道内で長きにわたり芸術家育成をリードしてきた、北海道造形デザイン専門学校の栗谷川悠(くりやがわゆう)理事長にもアドバイスをいただいた。