美の指導者に聞いた、北海道・東北のオススメ美術館15館
「横手市増田まんが美術館」は「秋田県立近代美術館」と同じ横手市にある、全国で初めての漫画をテーマにした本格的な美術館。
『釣りキチ三平』で知られる、郷土が生んだ漫画家・矢口高雄氏のフィールドワークをはじめ、著名な漫画家の多彩な作品が展示されている。
気軽に楽しめる漫画を中心とした美術館だけに、より親しみやすさを感じることできるだろう。
「岩手県立美術館」には、岩手が排出した萬鐵五郎(よろずてつごろう)や、岩手に縁の深い松本俊介などの作品を所蔵している。
絵画が好きな人でなければ2人の名前はあまり聞いたことがないかもしれないが、見る人の心に残る見事な作品が多数展示されている。
南東北にも魅力的な美術館が多数ある。
北東北と同じく、どの美術館も地域の風土や息づかいを感じながら作品を心に印象付けることができる。
まずは山形から。
1964年にオープンした「山形美術館」には、ロダンやモネ、ルノワールなどが描いたフランスの近代絵画を代表する作品のほか、与謝蕪村、松尾芭蕉が描いたびょうぶや短冊など貴重な作品が多数展示されている。「閑けさや岩にしみ入る蝉の声」の芭蕉の句で知られる山寺にある「山寺後藤美術館」。