ベテランFPが”こっそり”教える、知ってトクする保険の話 (5) 加入している生命保険を使って、保険会社からお金を借りる
借金はできればしないほうがいい。
しかし必要に迫られてお金を借りなければならないとき、「自分や家族の生命保険を使って借りる」選択肢を考えてもいいかもしれません。
他の方法よりも低利で借りられる場合があります。
安易に高利のカードローンなどに頼る前に、自分や家族がどんな保険に入っているか確認してみてはいかがでしょうか。
自分や家族が被保険者になっている保険を使ってお金を借りる仕組みを「契約者貸付」といいます。
定期保険のような掛け捨ての保険では使うことはできませんが、貯蓄性のある保険であれば利用が可能。
貯蓄性のある保険とは終身保険、養老保険、こども(学資)保険、個人年金保険など。
途中で解約すると「解約返戻金」(積立金)が戻ってくるタイプの保険です。
契約者貸付は、保険に積み立てられている解約返戻金を担保にして保険会社からお金を借りる仕組み。
お金を借りなくても、保険を解約すれば解約返戻金を受け取ることはできますが、同時に保障がなくなってしまいます。
いっぽう解約返戻金を担保にお金を借りると、保障はそのまま続けることができます。
契約者貸付という仕組みは、「万が一のときのために保険にはこのまま入っておきたい。