くまモンが熊本の深き酒の世界へといざなう。熊本の美酒・美食を味わうバー
熊本のあらゆる地酒がそろい、地酒に詳しいスタッフが熊本の深き酒の世界へといざなってくれるという。
魅惑のバーの扉を開いてみた。
九州のほぼ真ん中に位置する熊本県は、熊本城や阿蘇など見どころ満載の観光地としても有名。
そこへ近年加わった県の顔といえば、全国ゆるキャラグランプリで堂々1位に輝いたくまモンだ。
そのくまモンがひそかに通っているバーがあるという。
その名は「くまBAR」。
店のコンセプトは「熊本の酒文化発信処」とあり、熊本に限定したお酒を提供する他、お酒にまつわる歴史や文化にも触れることができるそうだ。
店内は黒を基調とした大人なデザイン。
さりげなく熊本県の工芸品が飾ってあり、いかにも文化を発信している感じだ。
ところで、肝心のくまモンは……。
おっ、いた、いた!カウンターに鎮座していた。
でも、意外と大きいな。
店長の黒木涼太さんに、お店の特長などについて伺った。
「くまバーには球磨焼酎全28蔵元の焼酎の他、日本酒やワイン、リキュールなど約90種類、また、それを使用したカクテルも飲めます。
もちろん全て熊本県産酒です。
ビールも阿蘇にあるサントリー熊本工場から出荷されたものです」。
へぇ、球磨焼酎は有名だけど、ビールやワインも作られていたんですね。
「実は、熊本県はおいしい水で知られるところ。
阿蘇の湧き水をはじめ、天然の地下水が豊富です。
水は酒造りに最も重要ですから、水がいいということは素晴らしい酒ができるということです。
また、寒暖の差が激しく、日本酒や焼酎の原料となる米のできもいい。
日本酒、焼酎、ワイン、ビールなど、こんなに様々な種類のお酒が作られている県はそう多くないはずですよ」。
なるほど。
そんなに恵まれた環境にある熊本のお酒、ますます飲みたくなりました。
おすすめは何でしょうか?「初めて熊本のお酒を試されるなら、焼酎または日本酒の3種飲み比べ各500円。
焼酎好きの方なら、球磨焼酎の古酒(20年~30年もの)飲み比べセット2,000円はいかがでしょう?オリジナルのビンテージ球磨焼酎(2001年製~)もありますよ。また、熊本ではお正月のおとそに用いられる『赤酒』を使用したカクテルや、しょうがとかんきつ類の『不知火柑』、それにサトウキビと球磨焼酎を使ってつくる『ジャーボンバー』というカクテルもおすすめです」。
どれも飲んでみたいものばかり。
迷ってしまいますね。
「スタッフは利酒師や球磨焼酎案内人という資格を持っていますので、好みなどをお伝えいただければ、おすすめのお酒をご案内します。
また、お酒の基本的な知識などもお話しできますし、各蔵元で直接研修を受けていますので蔵の特徴や蔵人の思いもお伝えできます。
何でも気軽に質問してくださいね」。
くまバーの、これが自慢!を教えてください。
「熊本県全ての蔵元の酒を味わえるということに尽きます。
また、フードメニューやソフトドリンクもほとんどが熊本産の食材を使って作っていますから、熊本の食文化をかいま見るという楽しみもあります。
くまモンの巨大フィギュアも毎日カウンターに座っていますので、記念撮影をされる方が多いですよ」。
最近は観光客の人気も高く、老若男女、幅広い世代が来店するというくまBAR。
くまモン人気で話題なのかと思ったが、それだけにとどまらず蔵元のある町へ旅したくなる深い魅力のある店だった。
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