静岡・河津七滝ループ橋はジェットコースター? ループの謎にせまる
東伊豆河津町(かわづちょう)に突如出現する、独特なデザインの橋・河津七滝ループ橋。
全長は1,064メートル。
ぐるりソフトクリームを描く要領で2回転、直径80メートルのサークルを上下に重ねて描き、高低差45メートルをつないでいる。
それにしても、なぜここにこんなものがあるのか。
説明しよう。
伊豆半島の真ん中には、天城山(あまぎさん)がそびえている。
この山は、天城連山と呼ばれることもある。
つまり、いくつかの山が連なっているのだ。
具体的には1,404メートルの万三郎岳(ばんざぶろうだけ)など、1,000メートルを超える山々の塊である。
この山々を縫い、伊豆半島の真ん中を背骨のように貫いているのが下田海道(国道414号線)。
下田に早く行くために最も使われている幹線道路である。
その下田街道が天城山を越えるところに位置するのが、天城峠だ。
この天城峠は川端康成の「伊豆の踊子」や松本清張の「天城越え」など、小説の舞台にもなっている。
また、石川さゆりの「天城越え」でも歌われているように、かつては交通の難所だった。
小説にも出てくるように、この地には天城山隧道(ずいどう)