2012年9月26日 18:24
名古屋メシ「ひつまぶし」の作法を発祥店「蓬莱軒」のおかみに聞いてみた
名古屋生まれの「名古屋メシ」といえば、庶民派なら手羽先、ぜいたく派なら「ひつまぶし」だろう。
中でも名古屋市熱田区の蓬莱軒(ほうらいけん)は、ひつまぶしの老舗として名古屋めしピラミッドの頂点に君臨する名店だ。
その人気と味のヒミツを探るべく、名物おかみに直撃してみた。
「お待ちしておりました」と仲居さんの声が響く。
熱田神宮にほど近い蓬莱軒の本店は、来客がひっきりなしだ。
奥座敷に案内されると窓からはしゃれた庭園が見え、まるで接待を受けている重役気分になる。
ちなみに「ひつまぶし」は、蓬莱軒の登録商標だという。
名古屋名物として名高いひつまぶしだが、実は名古屋人もそれほど日常的に食べている訳ではない。
その理由は単純で、ごちそうだからだ。
食べ慣れているようなやからは、相当な金持ちに違いない。
ゆえに、一庶民の筆者としてはテンションがマックスに上がっている。
というか、どこからともなくうなぎを焼き上げる香ばしいにおいが漂ってくる時点で、アドレナリンが飽和状態だ。
く、食いてぇ…。
うなぎ!程なくして、おかみが登場。
いよっ、待ってました!「いらっしゃいませ」と満面の笑みをみせてくれた5代目おかみの鈴木詔子さんは、2年前に亡くなった先代おかみの一人娘だ。