台湾の謎グルメ「アスパラガスジュース」を飲んでみた
そんな台湾旅行で、密かに楽しいのがコンビニ巡りだ。
入店すれば、目に入るのは立ち読み防止で厳重に梱包された雑誌。
棚には台湾名物の肉鬆(ロウソン・肉でんぶ)を混ぜ込んだおにぎり、蛋沙拉(玉子サラダ)のサンドイッチなどが並べられる。
飲料類に目を移せば、南国らしく日本で流通している品よりは一回り大きい600ml入りペットボトルに入れられた名産の凍頂烏龍茶や「日式」と銘打たれた緑茶が。
ジュース類は定番のオレンジジュースやリンゴジュース、さらにフルーツ天国台湾の名に恥じることなくスターフルーツジュース、パパイヤミルクが並ぶ。
見るだけでも楽しめる台湾コンビニ。
その中で異彩を放つ奇妙な飲料がある。
薄青い材質の600ml入りペットボトルのパッケージには緑鮮やかなアスパラガスが描かれ、その上の漢字表記は「蘆筍汁」、そして英語で「Green Asparagus juice」。
……グリーンアスパラガスジュース!! 平成元年夏に文芸春秋社より発行された文庫本『B級グルメが見た台湾』にも紙パックに入れられたアスパラガスジュースが記載されていることから、現地でそれなりに歴史があり、同時に支持を受けていることが察せられる。
さて、アスパラガスジュースは1本80円程度。
「原汁10%」の表示があり、残りの大半は「副原料」として記載された水、砂糖、クエン酸、カロチンなのだろう。
キャップを開けた瞬間に連想するのは「ホワイトアスパラガスの缶詰」。
心なしか青臭さも感じるのは先入観か……。
グラスに注げば青くトロリとして、見た目には上質の凍頂烏龍茶を思わせる。
さて肝心の味だが、口当たりはほのかに甘く、決して悪くない。
苦みや青臭みなど一切ないかわりに、アスパラガスそのままの香りを感じ取れる。
名産の高山烏龍茶の如く「これから台湾に行った時は迷わず買う! 」と宣言できるかは微妙なところだが、長年台湾で販売されているのもなんとなくなんとなくわかる。
日本では、アスパラガスを甘いジュースにしようという発想はなかなかないだろうから、台湾の珍グルメとして覚えておきたい一品ではある。
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