新潟県津川にて、闇夜に行われる幻想的な「狐の嫁入り行列」とは?
「狐の嫁入り」といえば、天気雨を思い浮かべる人が多いだろう。
だが、夜の山中などで無数の「狐火(きつねび、正体不明の怪しい光)」が連なって見える現象も、「狐の嫁入り」と指すことがある。
この光がちょうちん行列に見えることから、「狐が婚礼のための行列をつくっている」といわれ、今日、各地に様々な言い伝えが残されるようになった。
新潟県東蒲原郡阿賀町津川では、そんな「狐の嫁入り」を見る・参加できるイベントがあるそうだ。
実際にはどのように行われているのか、早速調べてみた。
「昔の結婚式は夜間に行われていました。
ちょうちんを下げて行列している姿と狐火が似ていることから、『狐の嫁入り行列』が生まれたと言われています」と話してくれたのは、阿賀町役場企画観光課観光係の渡辺さん。
阿賀町津川の「麒麟山」には昔から狐が多く生息しており、毎晩のように鳴き声が聞こえたという。
また、この山で「狐火」が見られたという伝承も手伝い、夜間の花嫁行列がともすちょうちんの明かりが狐火に見立てられるようになったのだ。
狐火と聞けばどこかおどろおどろしいもののように感じてしまう。
しかし、「狐の嫁入り行列」