すき家、高価格商品発売の意図--「値引競争に飽きられたのが理由ではない」
ゼンショーが展開する牛丼チェーン「すき家」は3日、秋の土用の丑の日メニューとして「豚かばやき丼」を発売した。
価格は並が630円で、「牛丼(並盛)」が280円という同社のメニューラインナップの中では少々高めだ。
どういった狙いで発売したのか。
同社担当者に聞いた。
同商品は、蒸して炭火で焼いた豚肉に白髪ねぎと粒山椒を添えた丼メニュー。
豚肉は蒸して余分な脂を落とし、甘辛いタレをつけて香ばしく焼き上げるという。
よりやわらかく仕上げるため、豚肉は叩いて筋などを断ち切る下処理を行い、ふっくらと箸で切れるほどのやわらかな蒲焼になっているという。
今回の発売の意図について、担当者は「もともとすき家は牛丼を主軸としつつ、カレー、丼など多岐にわたるメニューを展開しています。
豚かばやき丼は、『こだわり丼』というメニューカテゴリの1つとして開発しました」と語る。
630円という価格設定については、「すき家のお客様は来店頻度が高く、月に数回は来店するという方が多いです。
例えば、週2回来店する方が週1回は牛丼を食べ、もう1回を豚かばやき丼を食べるというような利用法をしていただければと思っています。