銀行トリビア (16) 預金の”金利”や住宅ローンの”金利”、どうやって決めてるの?
住宅ローンの金利も1%前後にまで下がっています。
銀行の預金金利や住宅ローン金利っていったいどのように決まるのでしょうか。
銀行は、預金などで集めた資金を企業や個人に貸し出すのが仕事。
預金者には利子を支払い、貸出先からは利子を受け取って、その差額を収入源にしています。
ですから、預金金利が貸出金利を上回ることはありません。
預金金利は、貸出金利からさまざまなコストを差し引いて銀行ごとに決めています。
貸出金利を決めるに当たっては、基準となるものがあります。
貸し借りの期間が1年未満の場合は、短期金利の指標である「無担保コール翌日物レート」です。
これは、銀行どうしが日々のお金の過不足を貸し借りする場合の金利で、日銀が誘導目標を設定しています。
期間が1年以上の貸し借りだと、長期金利の指標である「期間10年の国債の利回り」が基準となります。
銀行が企業にお金を貸し出すとき、短期であれば「無担保コール翌日物レート」をベースにした「短期プライムレート」を使います。
これは、財務状態がよく、お金を返してくれる見込みが最も高い(つまり、信用リスクが最も低い)企業に貸し出すレートです。
長期の場合は、短期プライムレートにプラスαを上乗せした長期プライムレートを使います。
実際の貸出にあたっては、銀行が個別の企業ごとに財務状況などを審査し、プライムレートに信用リスクを上乗せした金利を適用します。
安全性・信頼性の高い企業ほど、低い金利でお金が借りられるわけです。
住宅ローンのうち、変動金利型や固定期間が10年以下のものは短期プライムレートが基準になり、固定期間が10年以上、あるいは全期間固定型は長期プライプレートや10年物国債の利回りを基準とするのが一般的です。
住宅ローンの借り手である個人は、企業に比べてきちんと返済してくれる見込みが高いので、住宅ローン金利は企業への貸出金利より低いのがふつうです。
さまざまな金利の基準となる「無担保コール翌日物レート」金利が低いうちは、預金金利や住宅ローン金利が上がることはありません。
ではなぜ短期金利が低いのかといえば、景気が悪いからです。
そのため、日銀は短期金利を低くして世の中に出回るお金の量を増やしています。
それでも今のところ経済の状況が上向くきざしは見えません。
低金利の状態はまだしばらく続きそうです。
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