この犬はどんな犬!? 犬種を学んでみよう (5) まるで動く“子熊のぬいぐるみ”のよう -トイプードル
■トイプードルの歴史
トイプードルは、スタンダード、ミディアム、ミニチュア、トイと4種あるプードルのうちの、最小のサイズに位置します。
一般にはフランス原産とされることが多いプードルですが、実際には古くから世界の多くの地域で存在が確認されています。
“プードル”の名は、ドイツ語で「水の中でばちゃばちゃする」という意味の「プーデル(pudel)」に由来し、ヨーロッパ各地のウオータードッグ(水中作業犬)と近縁であることが推察されます。
トイプードルは、スタンダードプードルから、よりサイズの小さなものを求める動きが強まる中で、ミディアム、ミニチュアと小型化が進み、その誕生へと至ったものと考えられていますが、その歴史と経緯は必ずしも明らかではありません。
16世紀、フランスの上流階級の間では既にミニチュアプードルが飼われており、18世紀の後半にはトイプードルの存在も確認されています。
プードルのサイズダウンが、ごく短い期間で行われたことは確かなようです。
トイプードルは小型化され、美的な要素も加わることで、今日の愛玩犬としての地位を築くことになります。
日本では現在、非常に多くの頭数が飼われており、もっともポピュラーな犬種の一つとなっています。