ポール神田の世界は英語でつながっている! (5) ネアンデルタール人からフェニキア人まで、人類は表現したい生き物である
しかし、いざ、日本語の音声入力となると、非常に精度がさがってしまう。
これはやはり表意文字を口頭で理解するには、小学生にしゃべっているつもりで、ゆっくりと、しかもはっきりと滑舌よく話さなければならない。
英語から日本語に翻訳するのは、主語+動詞があるので、結論がわかるので翻訳しやすいが、日本語から英語、日本語でも、話し言葉を文字化するのはとてもむずかしい。
主語がなかったり、動詞が一番最後まで聞かないとわからなかったりすることが多いからだ。
それだけ、多種多様で自由な表現ができる日本語だからこそ、あいまいな表現はとても得意だ。
空気を呼んだり、阿吽(あうん)の呼吸をあわせたりするスキルも要求される。
しかし、それは国際的なコミュニケーションにおいては、ちょっと高尚すぎる非常に過多で高度なコミュニケーションといえるだろう。
むしろ、シンプルで合理的で誰もが最低限は理解できる英語を習得するほうが、機会やデバイスの進化に頼るよりは確実に自分の方が進化できるだろう。
プリミティブな英語でコミュニケーションをする機会を自分で作れば、英語はそれほど難しい言語ではない。
むしろ、世界でも一番習得しやすく、学べる機会も多いはずだ。