2012年10月14日 10:32
この犬はどんな犬!? 犬種を学んでみよう (7) 明朗活発な、純白のやんちゃ坊主 -ウェストハイランド・ホワイトテリア
■ウェストハイランド・ホワイトテリアの歴史
真っ白な毛色と、「ウェスティ」の愛称で親しまれているウェストハイランド・ホワイトテリアは、英国スコットランド原産の犬種です。
ウェスティは、スコットランドでキツネやアナグマなどの害獣を駆除するために飼育されていたテリア種を起源としています。
元来、テリア種のなかで最も古い犬種のひとつであるケアーン・テリアと同種とされていますが、スコットランドのウェストハイランド地方では、ケアーン・テリアに時折生まれる白い犬を虚弱で臆病であるとして忌む風習があり、それ故、19世紀までウェスティは淘汰(とうた)されていました。
1907年、イギリスのドッグショーに短い足のホワイト・テリアが出品され、注目を集めます。
この犬は、白色のケアーン・テリアに興味を抱いたスコットランドのポルタロッチ地方に住むブリーダーが60年にわたり改良したもので、彼の居住地からポルタロッチ・テリアと呼ばれることになります。
1908年にローズニーズ・テリアの名で登録され、翌1909年に現在のウェストハイランド・ホワイトテリアへと改名されています。
ケアーン・テリアとの交配は1917年に禁止され、以降ウェスティは独立した犬種となります。