2012年10月1日 16:23
10月の金融政策・経済イベント~注目される米経済統計およびスペインの動向
9月は、ECB(欧州中央銀行)やFRB(米連邦準備制度理事会)が相次いで政策対応を講じたほか、日銀も追加の金融緩和に踏み込みました。
各国の政策対応が出揃ったことで、10月以降は、これらの効果を見極めようと、これまで以上に主要国の経済統計への関心が高まっていくものとみられます。
米国では10月1日に、9月のISM製造業景気指数が発表されます。
9月の数字は、4ヵ月ぶりに景気判断の分かれ目となる50を上回るのかどうかに、また、先行きを予想する上で、新規受注に改善がみられるのかどうかに関心が集まっています。
また、5日には、9月の雇用統計が発表されます。
仮に雇用情勢に改善がみられれば、米長期金利が上昇し、円高の進行に一服感が出る可能性もあると考えられます。
欧州では、4日にECB理事会が開かれます。
今回は政策金利を据え置くとの予想が多いものの、欧州景気の減速感が強まっていることから、年内に利下げが行なわれるとの見方も強まっています。
そのため、理事会後のドラギ総裁の発言などによっては、市場が一喜一憂するような局面があると考えられます。
なお、欧州の最大の焦点は、財政・金融問題に揺れるスペインの動向です。