奈良県にある「阪神タイガース」の聖地は、24時間参拝できる虎だらけの寺?
日本では「八百万(やおよろず)の神」という考えのもと、自然に存在する全てのものに神が宿っているとして、米粒ひとつひとつにさえ感謝の念を抱いてきた。
そのため、神社仏閣にもいろいろな神が祀(まつ)られている。
とりわけ奈良県・信貴山(しんぎさん)にある朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)ほど、インパクトがあるものを祀っている寺は珍しいかもしれない。
朝護孫子寺はその昔、聖徳太子が「寅の年、寅の日、寅の刻」に毘沙門天(びしゃもんてん)王の力を借りて、世の中に平和を取り戻したという由緒ある寺。
日本に初めて毘沙門天が姿を現した場所とされることから、寺中に虎があしらわれている。
トレードマークになっているのが、赤門前にある巨大な張り子の虎(世界一大福寅)。
ちなみにここは、「阪神タイガース」の関係者がシーズン前にお参りに来る場所としても知られている。
朝護孫子寺は信貴山真言宗総本山の寺で、本尊は寺の由来となった毘沙門天だ。
ちなみに朝護孫子寺に加えて、近隣の久米寺、子嶋寺、小房(おふさ)観音寺、談山(たんざん)神社、當麻寺(たいまでら)中之坊、安倍文殊院を合わせて「大和七福神」と呼ばれている。