くらし情報『ベテランFPが”こっそり”教える、知ってトクする保険の話 (7) 「先進医療特約」ってつけるべき?』

ベテランFPが”こっそり”教える、知ってトクする保険の話 (7) 「先進医療特約」ってつけるべき?

全国で7件です。

同じく「重粒子線治療」は千葉県、兵庫県、群馬県の3件(平成24年9月1日現在)です。

ただ、全体として実施医療機関の数は増えており、平成23年度は平成19年度の4割増となっています。

先進医療に関する費用は健康保険の対象外です。

通常の治療と共通する診察、検査、投薬、入院等の費用は健康保険の対象なので、医療費の一部を自己負担すればすみますが、先進医療部分はすべてが患者の負担になります。

また、「高額療養費制度」という自己負担を抑える健康保険の仕組みも、先進医療では使えません。

「では、先進医療の費用は非常に高額になり、自己負担が重くなるのか?」というと、実際にはすべてが高額になるわけではありません。

医療技術によっては数万円程度ですむ場合もあります。


しかし、先に触れたがん治療で使われる「陽子線治療」は1件平均約270万円、「重粒子線治療」では1件平均約300万円もの高額になります。先進医療の保障は、医療保険やがん保険に「特約」として付加するものですが、保険料は月100円程度アップするだけ。

わずかな負担で、高額になるかもしれない先進医療の費用をカバーできることが、人気の理由なのでしょう。

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