ベテランFPが”こっそり”教える、知ってトクする保険の話 (8) 保険を解約せずに保険料負担をなくす「払済保険」とは?
入っている生命保険を解約することなく、しかも保障期間はそのままで、以後の保険料負担をゼロにする方法があります。
それは「払済保険」にすること。
生命保険の見直し方法のひとつです。
ただし、「払済保険」に変更すると保険金額が減額されてしまいます。
今回は、どんな場合に「払済保険」にすることができるのか? また、その注意点を考えてみましょう。
加入している生命保険を整理して保険料負担を下げたい場合、最初に頭に浮かぶのは「解約」だと思います。
確かに、解約をすれば以後の保険料を支払わなくてよくなりますが、その代わりに保障もなくなってしまいます。
「払済保険」は、既契約の保障を一部残して、保険期間は変えず、以後の保険料の支払いをストップする方法です。
保険を全部解約すると万が一のときに備えられなくなるので、必要な保障は残しておきたい場合などに有効な見直し方法のひとつです。
ただし、「払済保険」に変更できる保険は限られます。
今の契約が終身保険、養老保険、学資保険(こども保険)など、貯蓄性のある保険のみ。
つまり解約すれば「解約返戻金」を受け取れるタイプの保険です。
定期保険など掛け捨ての保険を「払済保険」