「耐震」「制震」「免震」って、何が違う? 震災に強い住宅選び
あなたが今住んでいる住居は、大きな地震が起きても倒壊の恐れはないでしょうか?2011年の東日本大震災以降、建物の「耐震性」に関して重視する方が多くなりました。
そこで、「マイナビ賃貸」では、住宅建築や購入のアドバイザー、アネシスプランニング株式会社代表取締役の寺岡孝さんに、震災に強い住宅選びについて教えていただきました。
■「耐震等級」って何?
まずは、物件の耐震構造についてですが、確認するポイントは「耐震等級」で、この数値は地震に対する“建物の強さ”を表しています。
「『耐震等級』とは、『住宅性能表示制度』の項目の一つで、『住宅性能表示制度』とは、天災や火災に対する物件の耐久力などを、国が定めた客観的な数値で図る制度のことで、中でも3段階にランク付けされている『耐震等級』は、等級1の住宅は数百年に一度発生する地震(東京では震度6強~7程度)に、等級3だと等級1の1.5倍の地震に耐えられることを示します。
つまり、この数値が高ければ高いほど、震度6強~7程度の地震に対する住宅の強度が増すので、お部屋選びの際には、できれば等級3、少なくとも等級1の物件がいいのは間違いありません」(寺岡さん)