青森が誇るブランド地鶏「青森シャモロック」を食べてみた
なんとゆったりした広さだろう。
鶏舎には、白黒の霜降り柄が美しい地鶏がのびのびと動き回る。
とても清潔で、臭いもない。
やってきたのは、青森県八戸市中心部から車で西に20分ほどの場所にある、三戸郡五戸町の「村越シャモロックパーク」。
ここでは、青森県が20年もの歳月をかけて開発したブランド地鶏「青森シャモロック」が育てられている。
青森シャモロックの特徴は、味が濃厚でよくダシが出ること、肉質のキメが細かいことだ。
一般的なブロイラーや有名地鶏と比較したところ、主な旨み成分であるグルタミン酸とイノシン酸の含有量をはるかに上回ったというデータもある。
青森県では、厳しい飼育マニュアルを定め、基準を満たしている農場にのみ飼育を認めている。
そのような指定農場の中でも、エサや育て方などにより厳しい基準を設け、旨い青森シャモロックを飼育することに情熱を注いでいるのが、前述の村越シャモロックパークだ。
代表の村越正和さんは「コッコッコッコッコッ……」とつぶやき、鶏たちの気持ちに同調するように話しかけながら世話をする。
ゆったりとした印象は数字で表せば一目瞭然。
飼育密度は1平方メートル当たり3羽以下だという。