中島みゆき・スピッツなど興行手がけたフリップサイド、破産手続き開始決定
帝国データバンクの大型倒産速報によると、フリップサイド(資本金1000万円、渋谷区上原3-6-6、代表高山昌芳氏)は、9月27日に東京地裁へ自己破産を申請、9月28日に破産手続き開始決定を受けた。
破産管財人は吉羽真一郎弁護士(千代田区丸の内2-6-1、電話03-6266-8506)。
財産状況報告集会期日は2013年2月5日午前10時30分。
帝国データバンクによると、フリップサイドは、1983年(昭和58年)4月に設立されたコンサート企画・制作、チケット販売業者。
業界内では上位2~3番手に位置する準大手クラスに位置し、東京を主体に北関東エリアにおける興行権を有して年間で大小450本ものコンサートを手がけていたという。
アーティストが所属するプロダクションやレコード会社と幅広く提携、「THE ALFEE」、「中島みゆき」、「スピッツ」、「松山千春」などの著名なミュージシャンの興行を手がけるほか、無名アーティストの発掘・育成も積極的に手がけ、「高い知名度を有していた」(帝国データバンク)。
だが帝国データバンクによると、採算面では97~98年頃から慢性的な赤字体質となっており、厳しい資金繰りを余儀なくされていたという。