この猫はどんな猫!? 猫種を学んでみよう (11) 短い足でヨチヨチ歩く猫 -マンチカン
■マンチカンの歴史
まるでダックスフントのような短い足が特徴のマンチカンは、アメリカを原産とする猫種です。
マンチカンの名は、「小柄な人、小鬼」などを意味する「munchkin(マンチキン)」に由来します。
1983年、アメリカ・ルイジアナ州でトラックの下にいたところを拾われた、足の短いメス猫がルーツだと言われています。
飼い主によって「ブラックベリー(Blackberry)」と名付けられたその猫は妊娠中でした。
猫はやがて何匹かの子猫を産みましたが、そのうちの半数はやはり短足でした。
初期には脊椎の構造的な欠陥を指摘する声がありましたが、遺伝学的な研究の結果、「ブラックベリー」はまったくの健康体であり、短い足は障害などではなく遺伝子の突然変異であることが確認されました。
障害である可能性を心配して繁殖に反対するブリーダーも多数いたことから、マンチカンの公認は1995年と大きく遅れることになりましたが、その愛らしいルックスとふるまいで、今では大変な人気者となっています。
日本でも近年、大きな注目を集めつつあります。
■マンチカンの特徴と性格
マンチカンの最大の特徴は、なんといってもその短い足です。