ずっと独身でいるつもり? (13) 「なんとなく」結婚、「なんとなく」独身
最近、とある仲の良いご夫婦と食事をしていたところ、奥さまの口からこんな言葉が飛び出しました。
「やっぱり、今の世の中、古臭いけど結婚するのが当然っていう風潮がまだまだあるでしょう? 私なんか、そういうの従っちゃうほうだからなんとなく結婚しちゃったけど、別に結婚がそんなにいいかっていうと、それはそれで大変だしねぇ……。
考えがあって、独身を貫いてる人って、カッコいいと思うわ」ちょ、ちょっと待って……! 思わず口の中に放り込んだアツアツのカキフライを吐き出しそうになりました。
この連載を読んでくださっているみなさんならご存じかと思いますが、私は別に、「主義主張があって独身」を貫いているわけではないのです。
「なんとなく世間の風潮に流されて結婚しちゃった」人がいるのと同じように、この世の中には、私のように「なんとなく結婚してなくて独身」という人もいます。
この二種類の「なんとなく」の違いはなんなのでしょうか。
私は、確固たる信念があって「独身でいたい」と思っているわけではないですし、確かに結婚するかもというタイミングも人生の中で何度かありました。
でも、それをことごとく逃してきたということは、やっぱり心のどこかで「結婚するのが人として当たり前」